パル日記

2013.04.18

針誤飲

朝いちばんで、元気のない猫ちゃんが来院されました。

飼い主さまは、糸のついた針を飲み込んだかもしれないとのこと。

早速、レントゲン写真で確認したところ…

20130418203337.jpg

 

口の中に白くて細い棒状のものが写っていますね。

レントゲンで糸の存在は分かりませんが、白い棒状のものは金属です。

飼い主様の仰られることから、針の可能性あり…。

 

また、糸の誤食もこわいのです。

一般に、ひも状異物といいますが、糸が腸まで達すると、細長い腸がたぐり寄せられ

様々な消化器症状を起こします。そのような場合、開腹手術が必要となります。

今回のターゲットは、針と糸を無事に取り除くこと&術中、術後に猫ちゃんが苦しまないこと!

飼い主様に了解を得て、麻酔→針と糸の除去→猫ちゃんの経過。

はい、これが実際の写真です。DSC_6226.jpg

 

猫ちゃんが、痛みで暴れて、針先が眼球やのどの奥、さらに奥深く入り込むことも想定しながら

治療させて頂きました。

今回、針(4センチの縫い針)、1.5センチの糸を取り除くことができて良かったです。

猫ちゃんは、術後すぐに元気になって、飼い主様もスタッフも一安心…。

誤食の習慣があるワンちゃん、猫ちゃん、気を付けてくださいね!

 

山本