パル日記
動臨研に行ってきました
先月の週末、お休みをいただいて動物臨床医学会年次大会(略して動臨研)に行ってきました
動臨研は全国から4000人以上の獣医師や学生さん、動物看護師が参加するとても大きな学会です。 黒山のように大量の獣医師がいます 今回は柏原先生と渡邊君の若手組が一緒です。 いやーにぎやかというか元気な学会参加になりました
…..と、ここからサーバーの不調でバラ先生とジョンのゆかいな仲間たちの画像が(載せるつもりだったのですが)載せれなくなりました
残念ながら、画像は載せれるようになってからということで….. 動臨研は内科、外科ジャンルを問わず様々な分野の疾患の講義、症例報告があってとても勉強になります。
今回私が気になったトピックは、歯科、(がんの診断でいつもお世話になる)病理検査、脊髄軟化症、アカラス感染症(皮膚病)などです。
歯石や口腔内細菌が関連する歯周病に関しては、ペットの高齢化も関係あるのでしょうが年々増加している印象があります。
歯科専門医の先生からは外観はまだ丈夫そうにみえている歯でもレントゲン撮ってみたら歯根に膿が貯まっていたり、無麻酔で見えているとこの歯石を取ってもらった?(都市圏にはそういうケアをするところが多いのでしょうか….) けど、歯肉ポケットの歯石がごっちょり残っていて、そのせいで口臭も改善せず、歯根の方に菌が回ってしまって結局歯が抜けちゃった…..といろいろ怖い実例を見せていただきました
とりあえず、いち飼い主として自分ちのこの歯磨き(さぼってました)ちゃんと頑張りマス
猫も….. 口腔内細菌の増殖を抑えて口臭を抑えるサプリメントも学会で仕入れてきたので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。
ちなみに今パルで歯石除去するときは歯肉ポケットの深さの測定を必ずするのですが、犬歯や奥から2~3番目の臼歯が一番歯肉ポケットが深いことが多いです。
ひどいときは1センチ近くズボッとプローブがぬかってギョッとします。
そ んなポケットをのぞきこむと奥までシンクの排水溝のヘドロのように歯石がごっちょりついているのですが(歯根に膿が貯まってなければ)そのヘドロ歯石を キュレットで丁寧にこそぎ落として磨いてあげると、2週間後ぐらいには綺麗で健康な歯肉に戻ります。
なかなかやりがいがあります。残念ながら膿が貯留して いる歯はほっとくとあごの骨まで細菌が溶かしてしまうので抜かざるをえないのですが…..
脊髄軟化症については、大学で同級生だった広島の田村先生が講演していました。
学生のころから熱心にMRIに携わっていましたが、今では神経疾患に関する論文を発表したり、通常の動物病院が避妊去勢手術するのと同じくらいのペースで椎間板ヘルニアの手術を執刀している(もっと多いかも)…..というとんでもなく優秀な先生です。
フルサワもめずらしい神経疾患に遭遇するとよくメールで相談させてもらってます。
とても助かります 脊髄軟化症は、椎間板ヘルニアG5(まれにG4からG5に移行したもの)の患者さんの、約10%で発生するというとても恐ろしい致死的な病態です。
後ろ足が急に動かなくなっちゃった……と思っていたらどんどん呼吸筋、前肢、顔の方まで麻痺がひろがって、数日から2週間の経過で亡くなることが多いと言われています。
ごくごくまれに軟化症の進行が途中で止まり奇跡的に助かる方もいるそうなのですが….. 椎間板ヘルニアになりやすいダックス、コーギー、そしてペキニーズの飼い主さんは、自分も含めて、知っておくべきトピックだと思います。 あと、全然本文とは関係ありませんが…… 中間出身の俳優、高倉健さんのご冥福を祈って….. 映画『南極物語』をかぶりつきでみている柊さんです
フルフル
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