パル日記

2015.06.05

頚部の椎間板ヘルニア

こんにちは、前田です。天気のいい日は暖かくなってきましたね。

椎間板ヘルニアは胸腰部に症状を発する例が多いですが、頚部にも起こりことがあります。
胸腰部に病変がある場合は後肢に症状が出ますが、頚部の場合は前肢にも症状がでます。
当院ではMRI検査により、患部の状態を確認し、適切な治療法を選択していきます。

今回、前肢・後肢両方に神経麻痺症状が出たので、MRI検査にて外科手術適用外と診断し、内科的
治療と安静・頚部の固定ソフトギブスで症状の改善がみられたミニチュア・ダックスがいます。

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当時は前足も引きずって上手く立つことができず、飼い主様も歩行器などを将来的に視野に
入れて考えていましたが、ギブスで1ヶ月安静にして、歩行がかなり改善しました。
安静のため2ヶ月間ギブス着用しましたが、頚部の皮膚が荒れることもなく、今では部屋の中
を歩き回っている都のこと。
よかったですね。
今回は手術なしでのことですが、手術適用と診断された場合は早めの手術が望まれます。

ハッピーちゃん、自分で歩けるようになってよかったね{#emotions_dlg.170}