パル日記

2015.07.07

第13回日本獣医がん学会に参加してきましたヽ(^o^)丿

先週の土日、お休みをいただいて宮本先生と一緒にがん学会に出席してきましたヽ(^o^)丿
東京駅から徒歩5分!といういい場所での開催でしたので、全国の先生方がたくさん参加されてます。

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 今回のメインテーマは口腔内悪性黒色腫(メラノーマ)
口腔内にできる黒い悪魔です。

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口腔内悪性黒色腫は、口の中という大変見つけにくいところにできる上に、はんぱなく転移、浸潤が強く、術後の再発率も高いがんです。
あとなぜか、黒いものよりも赤や粘膜と同じ色のものの方が悪性度が高いという特徴があります。
私もちょうどがん学会に行く直前に、10か月闘病を頑張ってきた患者さんを亡くしました(>_<)

大変シビアながんではありますが、無治療で経過観察した子の生存期間は65日なのに対して、私の患者さんのように緩和外科療法をした子では生存期間を90-210日まで伸ばすことができるという報告があります。
またステージ1と呼ばれる、しこりの大きさが2㎝を下回るもの、完全摘出(たいへん難しいです!)できたもの、抗がん剤や放射線治療の併用により1年以上の生存が見込めることも報告にあがってきています。
新しい治療法、メラノーマワクチンの併用では、900日を超えて頑張っているわんちゃんもいるようです。

ただしこれらはあくまで外科治療をした後の併用療法としての治療成績です。内科単独での治療はたいへん厳しくなります。
とにもかくにも『早期発見』と『外科をがんばれ』が重要ですといわれてました。

また悪性黒色腫は体の免疫応答にも反応してくれることがあることもよく知られています。それを期待して私は術後、抗がん剤と併用してインタードックや漢方、BRM療法を使うことが多いです。

最後に腫瘍外科の神、廉澤先生の画像を(^o^)/

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フルフル