パル日記

2015.12.31

仕事納め(^。^)y-.。o○

今日の午後からパルはお正月休みに入ります
お正月中は午後6時までの留守電による急患対応となります

今年の仕事納めは私らしく胃の手術&血漿採取でした。

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パルの子たち(今回はりょう君)から採取した血液を、1時間半以内にすばやく血漿分離・凍結したものが新鮮凍結血漿です。上の画像の青いキャップに入っているのがそれ。
いろんな病気で血液が固まる能力が低下している子の治療や、血友病の子、パルボウイルスに感染した子への特効薬としていつでも使えるように、パルでは常にストックしている大事な血漿です。
先日フルサワが全部使ってしまったので、お正月の急患さんにも間に合うように今日急いで作製しましたヽ(^o^)丿

 

そして今日の午前の外来の、いちばん最後の患者さんが彼。
純白の12歳半のプードル君、その名もホワイティ君です(^o^)/

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8日前に胆嚢粘液嚢腫で胆のうを摘出したばかりなのでまだ肝臓の値がとても高く通院中ですが、おうちでソファーに飛び乗るくらい元気です!と嬉しい報告を頂きました。
手術前は10以上あった黄疸の数値も今日は0.7(正常値です)に下がって一安心です。

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胆嚢の病気は以前からよく紹介してますが、とにかく迅速に治療に取り掛かれるか、他の重篤な疾患を抱えてないかが鍵になります。
この子も嘔吐が出た翌朝来院していただいて、そのまま入院、翌日CT撮って即!胆嚢摘出させていただきました。
飼い主さんにとっては思いがけないことの連続だったと思われますが、ホントにすぐ治療に同意していただいてとても助かりました。高齢の割には心臓も腎臓も丈夫で予防もしっかりしてあり、白内障以外の大きな持病が無かったことも経過が良い理由だろうと思われます。

とにかくこのホワイティ君 元気なおじいちゃんで、抗生剤や点滴治療の反応もとてもよく、なんと胆嚢摘出の手術時に自分で歩いて麻酔室に入ってきました(・。・;

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ホワイティ

術後もあまりの元気の良さに、クリスマスの頃には点滴も尿道カテーテルもすべてぶっちぎってしまい、注射と内服と食事療法だけでも経過が良かったので、大手術のわりには早めの退院となってしまいました….

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胆嚢や肝臓の病気は人間と一緒で、悪化するまで無症状の『沈黙の臓器』です。

気付いた時にはもうとても全身状態が悪く、治療反応もよくなく、悔しい思いをすることもあります。
また早く気付いていても、中高齢で発生する病気の悲しいことですが、すでにほかの持病を抱えてしまっていて手術できなかったり、持病のせいで手術後の経過が悪くなってしまうこともありうる病気です。

無事に飼い主さんのもとに帰ってくれるのはとても嬉しいなのです
フルフル