パル日記
2014.06.16
超小型犬の子犬の病気
今回はとても小さなワンちゃんの話です。
体重520gで生後2ヶ月でケイレンを起こしたワンちゃんです。
こんなに若いワンちゃんでケイレンとなると、先天性疾患といい
生まれつき生体に異常がある事がありますが、一番の原因は低血糖です。
ここまで小さな子になると、ほんの些細な事で重篤な症状を起こします。
大人のワンちゃんやある程度大きな子だと、単なる下痢や嘔吐で済む問題が
そうはいかない事もあります。
実際、このくらいのワンちゃんだと心臓はウズラ卵より小さいでしょうし、腕の
骨は5mmくらい、循環血液量はたったの40〜50ccしかありません。
幸い寄生虫や感染症は認められず、先天性疾患を疑う所見はなかったので、
下痢と嘔吐の症状が解決して低血糖を起こさないようにしてあげると元気になりました。
超小型犬はちょっとした事で、大きなダメージを受けます。段差からの落下による骨折や
ほんの少しのおやつが肥満や肝臓を痛めたり。余談ですが今回は体重520gです。
100倍すると52kg。これは人間と同じくらいです。単純計算になりますが
ほんの少しのおやつを100倍してみてください。その量は人間がおやつとして食べる
ほんの少しの量でしょうか?
小さな子はとてもかわいいですが、人間がより注意をしてあげたいですね。
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