パル日記
第1回CT検査っていったい何!?
こんにちは、初めてブログをかかせていただきます、獣医師の柘植です。
今回は、パル動物病院でできるCT検査について皆様に知っていただこう!と思ってこの場をお借りしました。
というわけで、1カ月にわたり4回に分けて、CT検査についてお話させていただきます!
まず第一回の今日は、【CT検査とは?】です。
―CT検査:Computed Tomography コンピューター断層診断装置
CT検査はX線をつかって体の断層像を撮影することができる検査です。撮影の原理としてはみなさんが良くご存じのレントゲン検査と大変似ています。両方に共通する、X線とは一体なんなのか・・・・そこから説明させていただきます。
―X線とは?
X線とは電磁波の一つであり、電磁波というのはいわゆる「光」の仲間です。ラジオやテレビ放送の電波、携帯の電波、電子レンジのマイクロ波、冬ではよくお世話になる遠赤外線、日焼けの原因である紫外線、目に見える光等がレントゲン検査やCT検査で使用されているX線の仲間になります。(他にもたくさんありますが・・・)
―さて、このX線を使って、どうやって体の断面像を撮影するのでしょうか?
生き物の体はいろんなパーツによって成り立っています。骨や、筋肉、皮膚、肝臓、腎臓、脳などなど…これらのパーツごとにX線を吸収しやすいものとしにくいものがあります。例えば、骨はX線をとてもよく吸収し、逆に肺や筋肉等は吸収しにくいです。
このX線を生き物に当てて、特別な機械(レントゲン検査やCT検査の機械)で撮影すると、X線を良く吸収したものは白く、吸収しにくいものは黒く見えるため、体のパーツごとに色分けされた画像ができあがります。
―では、レントゲン画像とCT画像はどう違うのでしょうか?
撮影の原理はレントゲン検査もCT検査もほぼ同じです。ですが、レントゲン検査は一方向からX線をあてた2次元の画像であり、白く映ってしまう骨の裏側の構造もしくは病変を映すことはとても困難です。もし、体の隅々までレントゲン検査で調べたい!と思ったら、様々な角度で撮影を何度も何度も行う必要があります。
ここでCT検査の出番というわけです!!と、ここで第一回はおしまいです。
次回は【CT検査のすごいところ】についてです。
柘植
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