パル日記

2016.10.15

術後服の活用ヽ(^。^)ノ

術後の傷口保護のために使うエリザベスカラー(>_<)
わんちゃんやネコちゃんにとっては結構うっとうしいもです。

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最近、エリザベスカラーのかわりにエリザベスウェアという術後服が開発されてかなり術後の生活が快適になりました(^。^)y-.。o○主に避妊手術や去勢手術の時に使うことが多いのですが、今回は皮膚裂傷の縫合後の患者さんに使ってかなりよかったので紹介します。

患者さんは16歳の腎不全の猫ちゃんです。
体調をくずして1週間ほど何も食事がとれないくらい落ち込んでいたのですが、ある日背中の皮膚が急に裂けました(・。・;
この子のように病気で栄養状態が衰えた子や、ホルモンの病気 クッシング症候群、皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少する先天性の病気のこはこういう裂け方をすることがまれにあります。

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何とか頑張って縫合し、包帯でカバーしますが、後ろ足で傷口を引っ掻いてまた裂開したり包帯がずれたりするのでエリザベスウェアを着ていただきました。お似合いです♡

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傷口は今はこれくらいまでふさがり、もうすぐ完治しそうです。
体調も持ち直し、腎臓用の処方食もよくたべてくれてだいぶ体重も増えてきました。

ここの部位の傷は、口だけではなく後ろ足でカキカキできるのでカラーだけでは傷の保護はとても難しかったことでしょう。すっぽり体を保護できるエリザベスウェアはピッタリでした。
また治るまでにかなり時間がかかることが予想されたので、長期間のカラーのストレスが回避できたのも良かったです。

※エリザベスウェアは眼や顔面の手術、大型犬には使えない場合があります。ご使用を検討されている方は担当の先生に相談してみてください。また、事前にサイズ測定、注文が必要ですのでご注意ください(^_^)/

フルフル