パル日記

2014.03.20

大きな病気との闘ったワンちゃん

今回紹介するのは、悪性腫瘍が見つかり手術をして頑張っているワンちゃんです。

写真のように肘近くの部分に、鶏卵くらいの大きさの腫れが見つかり、FNAという
細胞を見る検査をすると、肥満細胞という細胞がたくさん見つかりました。

DSC_1604.JPGarai.jpg

悪性と名がつくように、この腫瘍細胞は他の臓器に転移をしやすく、体にも害を及ぼします。
これを手術で取るときに、ただしこりの部分を取れば良いだけでなく、
しこり部分よりさらに2cmは余分に取らないと、取りきれない(腫瘍細胞を残してしまう)
となっています。この場所で横も縦も奥行きも全て2cmとる事は、腕を切り離すのと同義です。

しかし、取らなければ、自壊して出血したり、痛みを伴ったり、腫瘍細胞が全身に
散ってしまいます。飼い主さんと十分に話し合いをして、悩んだ末に断脚を行う事に
なりました。

今のところは三本足で小走り出来るくらい元気に過ごしてくれていて、
腫瘍の再発もありません。が、腫瘍の再発がこれからも絶対にないとは限りません。
これだけ大きな手術を乗り切ってくれたのだから、元気でいる日々が少しでも
長くありますように、願うばかりです。
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二宮