パル日記

2014.02.25

お耳の話をします!パート③

こんにちは!大浦ですSmile
最近、暖かい日が続いていますね{#emotions_dlg.028}
趣味でランニングをしていますが、暖かくなると飼い主様も愛犬の散歩が行きやすくなったのか、
お散歩の割合が増えた様に思います。
暖かくなると人間も活発に行動できますが、草むらに潜んでいるマダニやどこにでも潜んでいるノミも
容赦なく活動しだしますのでご注意を!!Surprised

さて、前回に続いてお耳の話になりますが、今回がこのシリーズ最後のパートになります。
今回はいよいよ飼い主様ができるご自宅でのお耳の日常ケアです{#emotions_dlg.100}
っといっても、多くの飼い主様のお悩みに『耳を触ると怒る』『掃除中じっとしてくれない』
『どう掃除したら良いか解らない』などのお話をよく伺います。

病院ではじっと我慢してくれる子でもお家ではそうもいきませんよね{#emotions_dlg.109}
そのような場合はご自宅で無理して掃除をされず定期的に病院でお掃除をすることをお薦めします。
お耳に特に異常がないように思えても月に一度、病院でチェックすることで、お耳の環境維持に
繋がりますし、早期発見で悪くなる前に治療ができます{#emotions_dlg.001}

今回紹介するケア方法は自宅でのケアが可能な方の参考資料になると思います{#emotions_dlg.012}

準備する物
洗浄液(揮発性のある低刺激なものが良い) コットン又はティッシュ
汚れが気になる場合はゴム製の手袋 など

洗浄する場所
お薦めは屋外やお風呂場  ★耳を振った際の飛散物には汚れ・細菌などが含まれるため

洗浄方法
パル動物病院でお薦めしている洗浄の方法は以下のような方法です。

①まずは洗浄液を効き手に取り、もう片方の手で耳を保持します。
保持する際、無理に力を込める必要はありません。そして、耳の淵にコットンやティッシュ
をあてがいます。
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②洗浄液を耳の中に注入します。この時が一番嫌がる瞬間です!
人間が耳に水が入ったらどのような行動にでますか?
どうにかして液体を出そうとしますよね? わんちゃんは直ぐ耳を振ろうといます。
が、この時点ではぐっと我慢です。
液体を注入後、耳の根元を親指と人差し指をつかってマッサージします。
クチュクチュっと音が鳴ればマッサージできている証拠です。
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③その後、一生懸命耳を振りますので見守ってあげてください。
この時、広い範囲に液体と汚れなどが飛散します。リビングなどで洗浄を行うと
部屋のお掃除も大変になりますのでご注意を!!
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④耳を振った後はコットンやティッシュなどで奥から出てきた汚れを見える範囲
優しく拭き取ってあげてください。綿棒を使用されたい場合も優しく、無理せず取れる汚れだけを
取ってあげてください。無理に擦り過ぎると炎症の原因や痛みになります。
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適切な洗浄液と適切な方法で日常的にケアすることでご自宅でも耳道内の環境は随分整えることが可能です。
しかし、それでも悪くなることはあります。季節的な問題。犬種的な問題。耳道内の環境状態。
慢性的に耳のトラブルを繰り返している子。食事やおやつなどが体に合わず、皮膚のみならず耳にも影響を与えている場合。

もし、ご自宅でのケアが限界の場合は病院に相談し適切な治療を受ける事が必要になると思います。
パル動物病院では耳道内環境に合わせて様々な洗浄法を獣医師が選択しています。
耳鼻科ユニットを使用し、治療することも多くありますWink

こちらが耳鼻科ユニットの一部 先端から吹き出す霧状の洗浄液や薬剤を使用します。
特に鼓膜付近の頑固な汚れに対して効果があります{#emotions_dlg.001}
霧状ですので広範囲に均一に薬剤が行き届きます{#emotions_dlg.005}
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もちろん、治療を受ける子は嫌がるのが必至。
人間でも耳にスプレーされるの、イメージしただけでゾクッとしますYell
でも、そうせざる負えない状況があるんです{#emotions_dlg.133}

ですから、定期的にご自宅でケアしたり、定期的に病院でチェックです。

人間はその病気にならない為にいろんな工夫をします。
例えばワクチン接種を行ったり、手洗いやうがいをしたり。
ですが、動物はそれを自身ですることが出来ません。たとえ具合が悪くても自身で病院には
行けません。そこには飼い主様の協力が必要です{#emotions_dlg.062}

病気を治すためにも、病気にならない為にも飼い主様が必要です。一緒に頑張って
大切な家族を守っていきましょうね{#emotions_dlg.099}

シリーズでお伝えしてきた耳のお話も今回で終了です!
ありがとうございました{#emotions_dlg.099}
大浦