パル日記
災害時ペット同行避難について
こんにちは!VMAT隊員の古沢です。
VMATってなに?と思われる方も多いと思います。
これは3年前の東日本大震災の教訓から、獣医師にも何か震災時できることはないか…..そういう思いから結成されたがVMAT(災害派遣獣医療チーム)です。
去年、一昨年と研修を受けて、無事福岡VMATの一員となりました。
院長も一緒です
ちょうど今、テレビドラマでもDMATが放映されていますが、VMATはそれのペット版だと考えてもらっていいと思います。
大規模災害時や多くの傷病動物が発生した事故等の現場でペットの救護と健康管理、人と動物が安心して避難出来る環境を作るお手伝いをします。
今は隊員は獣医師だけですが、将来的には動物看護師、トリマー、訓練士、一般ボランティアさんたちも加わって頂けると大変助かります!
現場に行かなくても災害が長期化した場合のペット避難シェルターや飼育ボランティアなどの後方支援に協力したい!という方も募集中です。ご興味のある方は福岡県獣医師会のHpをのぞいてみてください。
※ちなみに行政や獣医師会の依頼で隊員を選んで派遣されます。個人的な依頼では活動出来ませんのでご注意ください。
VMATの研修の中でよくいわれていた事でもあるのですが、ペットを飼われている方は『いざ災害が起こった時、どうしたらいいの?』と思っていらっしゃることとおもいます。
今現在では、人の避難所にペットも同行避難するのが理想的、と言われています。
その理由としては、ペットも家族の一員であるという意識の他に、ペットと同行避難出来た人の方が生存率が高かった(特にご老人が)、一番ペットのことをわかっている飼い主がそばにいることでペットの方もストレスが減らせて避難時も病気になりにくい、等いろいろあります。
国(環境省)も原則同行避難を盛り込んだ『被災動物の救護対策ガイドライン』をつくって各自治体に働きかけています。
ただし避難されている方の中には動物が苦手な方もいらっしゃいますし、ぜんそくやアレルギーを持っている子供たちもいます。
実際に同行避難を実施した新潟県などでは、ペットのいる家族のみの避難部屋をつくって、ペットのいる家庭もいない家庭もお互いにストレスがかからないように対応して下さったようです。
同行避難を成功させる為には、こういう自治体の取り組みだけではなく、飼い主さんが普段から出来ることはたくさんあります。
例えば、
避難所の他の人、ペットとなじめるように、よその人やペットと仲良くなれるようしつけをする。
ケージに入る、住めるしつけをしてみる。
自分の住んでいる地域の避難場所の確認。
迷子札(同時に狂犬病鑑札も)をつける。マイクロチップをいれる。
避難時に病気になったり、望まない繁殖を避けるために、ワクチン接種、フィラリア感染の予防、ノミダニの予防、避妊去勢手術を行う。
ペット避難グッズを用意しておく。
などなどは、飼い主さんのちょっとした努力で今すぐ実行出来るものばかりです。
東日本大震災の日を機会に、またこういう災害時の備えを見直してみませんか?
フルフル
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