パル日記

2013.07.24

第9回日本獣医がん学会に参加してきました!

こんにちは、あついですねーCool、、、獣医師の宮本です。

今回は、7月の第1週に東京の麻布大学で開かれました、第9回日本獣医がん学会に参加して
きました!
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朝の10時からスタートということで、当日の朝4時に出発し、5時台の飛行機で東京に飛ぶという
強行スケジュールでしたが、北九州空港では素敵な出会いもあり、なかなか快調なスタートに
なりましたSmile

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空港の3兄弟?親子かな?すごくかわいかったです{#emotions_dlg.001}

さて、今回のテーマは『乳腺腫瘍』ということで、何名もの著名な先生方がリレー形式で
講演されたあと、一般開業の先生方が実際に出会った症例を発表し、ディスカッションを
繰り広げるという形で進行していました。いろんな先生方の話を聞くことができ、ものすごく勉強に
なりました。

わんちゃん、ねこちゃんの乳腺腫瘍は発生率が高く、普段の診察でもよく見かけます。
わんちゃんでは『fifty-fifty ルール』といって、組織学的に悪性、良性が半々で、さらに悪性腫瘍
に分類される中でも、その半分のものが悪性の挙動を示すとされています。ちょっと難しい話に
なりましたが、簡単にいうと、細胞や構造の”見た目”が悪いものといいものが半々で、”実際に”
悪い物が悪性とされるものの半分いるよ、てことです。簡単になってないかもしれないですね…。
反対に、猫ちゃんは8割以上が悪性で、予後がすごく悪いこが多いです。見つけた時は手遅れ
の事が多く、つらい病気の1つです。

さて、ではこの腫瘍は予防できないのでしょうか?・・・答えはYESです!

有名な話ではありますが、“避妊手術”で発生率をグッと下げることができます。特に一回目の
発情の前に行うと、ワンちゃんでは危険率を1/50にまで下げることができます。
そうゆう観点からも、是非とも避妊手術をおすすめします!!
ちょっとごちゃごちゃと書きすぎちゃいましたね{#emotions_dlg.063}
それでは!またSmile
宮本