パル日記

2013.03.28

急性膵炎

突然の頻回嘔吐、元気がなく、食欲も全くない、

ミニチュアダックスとトイプードルの患者さんがほぼ同時期に来院されました。

触診すると、腹部に激痛があり、ぐったりしていました。

すぐに各検査を行い、予想される病気を1つ1つ挙げていき、鑑別診断の結果、

急性膵炎と分かりました。

 

急性膵炎は、膵臓から分泌される酵素により、自分自身の臓器に障害を起こす恐ろしい病気です。

重症化すると、多臓器不全や全身性の感染症を引き起こし命を落とすこともしばしばあります。

下の写真は膵臓の炎症が十二指腸まで影響しているものです。

DSC_3869.JPG

この炎症を止めなければ、非常に危険な状態に陥ります。

 

今回は、飼い主さんのご協力を頂いて、治療をさせて頂いた結果、炎症は治まり、

ワンちゃん2人とも元気に回復し退院できました。

治って本当に良かったね!

あいちゃん、ひめちゃん、お母さんを困らせないで、お薬を飲んでね~。

 

山本