パル日記
山口大学動物医療センター総合臨床セミナーに行ってきました
先週の日曜日は母校、山大へセミナーに行ってきました。
新進気鋭の大学の先生方が、いろいろなテーマで講演されてました。
特に気になったのは、犬のがん治療の新しいアプローチ。
従来の外科療法、化学療法、放射線療法のほかの治療法、いわゆるがんに対する次の一手です。
これには分子標的療法、がんワクチン、免疫細胞療法(活性化リンパ球や樹状細胞)、そして今山大で治験している腫瘍溶解性ウイルス療法があります。
分子標的薬はいまでもパルで実施してますが、分子標的薬、いわゆるがん細胞のみをを狙い撃ちするお薬です。
重度、もしくは再発した肥満細胞腫などにつかうお薬です。
人の肺がんの薬(イレッサ)やグリベックが有名ですが、最近ようやく犬専用のお薬が発売になりました。
今後が期待されるお薬です。
あと、治験されている腫瘍溶解性ウイルス療法は、海外や人の方ではもう使われている治療になります。
ざっくり説明すると、がん細胞でしか増殖しないようプログラムされたウイルスを使ってがん細胞を破壊してしまおう!という治療です。
患者さんにウイルス感染させて危なくないの?と思っちゃいますが、この治療に利用するウイルスは成人のほとんどが自然感染しているものなので、問題はないとのことです。
いままで延命が難しかった炎症性乳癌や重度の肥満細胞腫に対して期待されるところです。
※もし腫瘍溶解ウイルス療法にご興味がある方は、主治医の先生に相談されてみてください。
フルフル
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