パル日記

2014.05.28

慢性腎臓病と食事療法

こんにちは、お久しぶりです。獣医師の宮本ですSmile

日中は汗ばむくらいのあつさですねCry
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今回は、高齢の子たちに多い病気、“慢性腎臓病”ついて紹介したいと思います。

慢性腎臓病は、腎臓に慢性的な病変が存在し、腎臓の機能が低下する病気です。
獣医界では、IRIS(International Renal Interest Society)が犬と猫のステージ分類を提唱して
いて、⬇の表のように病気の進行度合いを“血液検査”で分類しています。
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ステージが進むほどに悪くなることはすぐにお分かりになるかと思いますが、ステージ2でも
実は、腎機能が7割も落ちている状態なので、見つかった時点で何かしらの対処が必要に
なってきます。健康診断などで、結構偶然見つかる事もありますので、要注意です!

症状としては、まずは、多飲多尿が出てきて、それから悪化していくに連れて、食欲不振、嘔吐、
毛並みが悪くなる、脱水、貧血などの症状が出てきます。最終的には、腎機能がほとんど
なくなってしまい、“尿毒症”という状況に陥り亡くなってしまいます。

治療法については、療法食、血圧のコントロールや蛋白尿の制御、リン吸着剤、輸液、水素水
などがあり、病期によって戦略が異なります。

今回は特に療法食について、紹介していきます。

腎臓病の子たちにとって、普段の食事で気をつけないといけないものは、塩分(ナトリウム)、リン
、蛋白質です。これらは痛んでしまった腎臓をさらに痛めてしまう恐れがあるため、これらを
なるべく抑えた食事をとる事が推奨されています。⬇
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では、実際の所どのくらいの差が出てくるかなのですが、ある研究論文では、腎臓病をもっていて、
通常食を食べている子たちに比べ、療法食を食べている子たちの方が断然長生き出来たよ、という
結果が犬、猫ともに出ています。

もちろん、療法食は味が・・・なかなか食べてくれないCry。ということがあり、そこであきらめて
しまう方もいらっしゃるかと思います。ただ、根気づよくいろんな製品が出てますので試していく
と意外とこれはたべた!ていうのが見つかる事が多いですので、ぜひぜひがんばってみてくださいSmile

宮本