パル日記
血漿輸血
輸血って聞いた事ありますか?
貧血がひどかったり、出血が多くみられる時に血液を補給することですが、人の場合その為に
必要な血液を献血等でストックしていますよね。
当院では、献血をしてくれる動物から新鮮血を必要な場合に採血していくようにしています。
しかし、輸血が必要なのは出血が多くみられる時や貧血が進行したときだけではありません。
自分の止血機能が低下している場合も、いずれ命に関わる出血を起こしてしまう可能性が
大きいため、止血に必要な成分を補う為の輸血が必要になります。
その時に、貧血が進行していれば、全血輸血が望ましいですが、貧血が病的にみられず、止血機能
だけが低下している時には、その成分を含む血液の血漿といわれる部分だけを輸血することがあります。
止血機能が低下してくるのは、その子の持っている疾患に関わっていることが多く、止血に必要な成分を
不足していたり、重度の炎症や感染で二次的に損失してしまったりと、様々な状況で起こりえます。
このような場合には、血液凝固機能を測定し、機能低下が確認された時はこれらを補うために輸血を
行います。
血漿輸血用の血漿を作成するには、作業時間が少しかかります。
そこで当院では、必要な時に即座に対応できるように、定期的に血漿輸血用の血漿を準備しています。
遠心分離して血漿を採取した所です。
人の成分献血みたいなものですね。
まえだ
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