パル日記
KCS(乾性角結膜炎)
こんにちは渡邉です。
この時期朝起きるのがつらいです
今回は前回予告したように
ドライアイ•涙量が少ない事により引き起こされる眼疾患について話していこうと思います!
タイトルにあるようにKCSという代表的な眼疾患があります。
この病気は涙が少ない、または涙の量が不安定な状態(涙の量が一定ではない状態)
になる事によって引き起こされる病気です
人ではドライアイとして広く知られていますが
動物達ではさらに重症で炎症を伴うことが多く乾性角結膜炎(KCS)と呼ばれます。
では、具体的にKCSでどんな症状が見られるのか?
•目が開きにくいショボショボしている。
•瞬膜が出てくる。
•ネバネバ、カサカサした目やにが多い。
•白目が赤くなる(充血)。
上の症状は初期〜中期のものです
そして、怖いのが放っておいたり気づかなかった場合に
どんどん進行していくと…
血管新生(目を治そうとしたり栄養を送ろうとして血管が伸びてくる事)
により色素沈着が起こります。
これにより角膜全体を覆ってしまうとずっと目にサングラスをかけている状態になります
この状態にまで陥ると視野を失ってしまいます。
上の画像は血管新生がおこり色素沈着してしまった子の写真です。
大事なのは、こうなってしまう前に
涙量の調節と角膜の保護を早めに行ってできるだけ視野を残してあげる事です!!
また、乾燥していると刺激を受けやすく
充血や目の周囲の皮膚炎も起こしやすくなっています。
早め早めにケアをしてあげる事で日常を快適に過ごせるようになります
目による疾患で視野・視力が低下すれば
ワンちゃん・ネコちゃん達のQOL(生活の質)も同時に低下します。
今のままの生活を維持してあげるためにも
ちょっとした変化を放っておかずに早めに対処してあげましょう
この疾患は特に短頭種や目の大きい子に多い症状になります。
うちの子大丈夫かな?と心配な方は一度訪ねてみて下さい!
当院には眼科専門の先生もおられるのでぜひ声をかけてみて下さい!
ではこの辺で渡邉でした。
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